こんにちは!NIKOです。
以前、聞き取れなかった時にスペイン語で聞き返す方法10選を紹介した際に、二人称と三人称の使い方の感覚が日本と違うと述べましたので、その点を今回はご紹介します。
英語のyouに相当する言葉が三人称にもある
英語の二人称である you 「君、あなた」に相当する言葉がスペイン語には二人称だけでなく、三人称にもあります。
二人称単数では Tú 「君、お前」、三人称単数では Usted 「あなた」ですね。
二人称複数では Vosotros 「君たち、お前たち」、Ustedes 「あなたたち」ですが、メキシコでは Vosotros は使いません。
君たち、あなたたちどちらにも Ustedes を使います。
動詞の活用でも、二人称複数の変化は使われませんので、覚える量が少し減ってラッキーですね!
Tú と Usted
辞書や参考書などでは「初対面の方、あまり親しくない方、目上の方には Usted (Ustedes)を使う」と書かれています。
こう書かれているので日本の感覚で言えば、
上司に対しては Usted で話すんだな
と思われる方が多いと思います。
しかし実際には、メキシコ人は上司には tú で話しています!
ですので日本人で現地で働いている方の中には、
部下がTú で話しかけてきた!
とびっくりされる方、またはイラっとされる方もいらっしゃるかと思います。
私も同僚が自分の jefe (上司)に tú で話していたのを初めて聞いた時は
「あれ、この人上司のこと嘗めてるのかな?」
と驚き、上司も怒りださないかとひやひやしました。(笑)
Tú, Usted の使い分け
この違いは親密さや立場の違いのバランスが複雑に絡み合っています。
上司、部下の関係であっても、日ごろからよくコミュニケーションを取り、同じグループで共に頑張っている関係であれば、上司にも tú を使い、
また、長年付き合っていて気ごころがしれた年下の家主とご年配の家政婦さんの関係では、年上であっても家政婦さんは usted を家主に使います。
前者では立場より親しみが優先され、後者の場合は親しさや年齢よりも立場が優先されているのですね。
ですので、もしあなたが部下に tú で話されたとしても、決して目上と思っていないからではなく、親しみを持たれているだけですので、怒ってあげないでください。(笑)
同様に我々からも、同じ部署に上司がいたり立場が上でもよく会話し気の置けない関係になった方には、tú で話した方が喜ばれる場合もあります。
日本人の感覚からすると上司に tú を使うのはかなり気が引けますが、もし機会があれば
¡Vamos a tutearnos!
「tú を使って話しましょう!」
(tutear: tú を使って話す)
と試してみてください!
それではまた!¡Hasta luego!
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