こんにちは!NIKOです。
3月8日は国際女性デーです。
スペイン語では
Día Internacional de la Mujer
となります。
国の祝日ではありませんが、多くの女性はお休みをとる一種の文化の様相を呈しておりますのでこの機会に紹介します。
メキシコでは3月8日は多くの女性が意思を持って働かない
メキシコでは祝日ではありませんが、広く認知されており、多くの女性がストライキをします。
彼女たちは仕事や学校に行かず、買い物や掃除などの家事もしません。
このストライキは、ジェンダー差別についての抗議の意味をもって行われます。
メキシコでのジェンダー差別の例としては、労働賃金の格差です。
メキシコでは同じ職場で同じ仕事をしていても、男性と比べて約34%も給与が低いとのことです。
多くの女性がこの日、仕事をしないことによって、女性がいないとこんなに大変なんだよ、差別しないで平等に扱ってね、ということを訴える取り組みです。
ストライキなので会社に許可を得ず、女性一人一人の意思でその日に働かないと決めたら働かないというスタンスです。
国際女性デー制定までの歴史
これは、1904年にニューヨークで女性労働者が女性の参政権を求めてデモを起こしたその日が3月8日だったことから、この日を国際女性デーと国連が定めたことに由来します。
また、このムーブメントを過熱させた事件として、1911年3月にニューヨーク市のシャツ製造工場、トライアングルシャツウエスト工場 (la fábrica de confección de camisas Triangle Shirtwaist) で発生した事故があります。
この事故で、少なくとも123人の移民女性と23人の労働者が猛烈な火事で亡くなりました。
当時、労働者の無断休憩や盗難を防ぐために、建物の出入り口にはロックがかかっているのが一般的で、この工場も例外ではありませんでした。
火災が発生した際も建物は施錠されており、そのため彼らは逃げることができませんでした。
この事件により、ニューヨーク市だけでなく全国の女性の憤慨を引き起こしたことで、女性の労働条件改善の動きに拍車がかかりました。
このような事件が各国で起き、1975年に国連はこの日を国際女性デーと定めるに至りました。
ストライキで国際女性デーを忘れないようにしている
メキシコの女性たちはこのような歴史を忘れないように、差別の是正を求めて今日でも3月8日にストライキを起こしているんですね。
メキシコ社会も概ねこのストライキを容認しているようで、この日に女性が休んだからと言って咎めたり非難したりする会社はほとんど無いようです。
日本にいるときは女性がストライキしていませんでしたので、国際女性デーがある事や、このような歴史があることに関心が薄い人も多いかと思いますが、メキシコでの取り組みは現地にいる日本人にも国際女性デーを意識させることにも一役買っています。
それではまた!¡Hasta luego!
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