こんにちは!NIKOです。
今回は、メキシコの1カップ、大さじ小さじっていくら?【taza, cucharada, cucharadita】の時に少し触れました、
メキシコで生活している中でよく聞く、縮小辞-ito,aや-illo,aを使って表される単語を紹介していきたいと思います。
縮小辞とは
縮小辞とは、単語の語尾に-ito,aや-illo,a をつけることで、その単語の概念を小さくできる表現です。
この縮小辞がつくことで、もともとの単語よりも小さいイメージやかわいらしいイメージを与えます。
この説明だけでは、
ちょっと何言っているかわからないです。
という方もいらっしゃると思いますが、例を見ていただければわかりやすいかと思います。
よく使われる縮小辞を用いた単語
Ahorita(アオリータ)
この単語は、メキシコ人と会話していると頻繁に聞きます。
もとの単語は Ahora 【今、すぐに】で、そこに語尾の-aを抜いて-itaをつけた形です。
意味としては、Ahoraよりも短い時間の今すぐ、まさに今!という感じです。
Ahoraの時間の概念が-ita によって小さく(短く)されたイメージです。
¡Voy ahorita! 「今すぐ行くよ!」
¡Ven ahorita! 「今すぐ来て!」
など、ほんと今すぐいうから!!
っという感じです。
メキシコでは Ahora よりも Ahorita の方がよく聞くイメージです。
頻繁に聞きすぎて、私も自然と口にしていることが多いです。
ちなみに Ahorita と彼らが言っても信用してはいけません。
日本人の感覚でのまさに今はほんとにまさに今、10秒くらいのイメージかと思いますが、メキシコ人の ahorita は10分以内なら使っている感覚です。
Chiquito,a(チキ―ト、タ)/Chiquillo,a (チキージョ、ジャ)
これは、Chico,a 【(形容詞)小さい、(名詞)男の子、女の子】を意味する単語に縮小辞がついた形です。
Chico よりもさらに小さな子や、親しみを込めてかわいい坊や、のようなイメージです。
Chiquito,a、Chiquillo,a のどちらも形容詞、名詞として使用できますが、私のよく聞くイメージでは、Chiquito,a が形容詞として、Chiquillo,a が名詞として使われていることが多い気がします。
必ずしも小さい子に使うわけでは無く、おじちゃんが自分よりも年下の人にも ¡Chiquillos! と呼んでいます。
20-30歳くらいでも呼ばれています。
Poquito,a(ポキート、ア)
【少し】という意味のPoco,a をさらに小さく、ほんのちょっぴり、といったイメージです。
¡Espera un poquito!「ほんとちょっとだけ待って!」
という感じですね。
Agüita(アグイータ)
Agua【お水】をかわいく言っています。
日本語でいうなら、Aguaが【水】、Agüita【お水】と言っている感じでしょうか。
ちなみに Agüita 単体で【お水】とは違う、【ハーブティー】などの意味も持っていますが、水に使っている方が多いと思います。
Señorito,Señorita(セニョリート、セニョリータ)
señorita は日本でもたまに聞きますね、英語のMissと同じで未婚女性の敬称やお嬢さん、と呼ぶときに使われます。
【紳士、男性】の意味のseñor にも-ito がつくことがあり、【坊ちゃん、(若い)お兄さん】と呼ぶ際に使われます。
Bolsita(ボルシータ)
Bolsa【袋】の小さいものを指す場合、Bolsita と言います。
bolsita de té【ティーバック】など。
縮小辞で新しい意味を持った単語
縮小辞を使い、もとの単語とは少し別の物を指す単語として市民権を獲得している単語もあります。
Carrito(カリート)
Carroは【車】ですが、Carrito はスーパーのカートなどを指します。
Palillo(パリージョ)
Paloは【棒】サーカーのゴールポストや野球のバット、木材、ほうきの柄などの比較的大きめな棒ですが、Palilloは【お箸、つまようじ】などの小さい棒を指します。
長さなどによる明確な違いはありませんが、片手で扱える程度のものはPalillo寄りなイメージです。
ちなみに日本人の方はお箸もつまようじもよく使うので、日本食のレストランで頼むことがあると思います。
Palillo と言ったら店員さんも「どっち?」ってなると思いますので身振り手振りを添えると伝わりやすいです。
人の名前にも縮小辞がつくことがある
Luis さんを Luisito と呼んだりと、親しい人の名前に縮小辞を付けて呼ぶことがあります。
私の職場では、同じ部署にCarlos さんが二人いたので、呼び分ける為に背が小さいカルロスさんのことをCarlosito と呼んでいました。
他にもあらゆる単語に使われることがある
上でご紹介したほかにも、
Besito (Beso), Cajita (Caja), Horita (Hora), Platito (Plato) , Papelito (Papel) など、ほんとうにいろんな単語に使われます。
最初は ahora は知っていても ahorita を知らず、理解できない単語が増えて戸惑ったりもしましたが、縮小辞がよく使われることを理解して聞き慣れてくると、急に ahorita と言われても意識せずともスッと理解できるようになりました。
ちなみに私は Despacito という歌が好きで、この歌のお蔭で縮小辞に慣れることができました!
縮小辞に親しんで、一緒にスペイン語会話を楽しみましょう!
それではまた!¡Hasta luego!
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